手作りのパティーナの秘密

経年変化は、革の魅力の一部です。それは革自身の物語であると同時に、それを身に着ける人の物語でもあります。

私はパティーナを職人ならではの真のサインとして仕上げていますが、人の手を加えなくても、革には時とともに変化していくという自然な特性があることを忘れてはなりません。

 

革の自然な風合い

革は「生きている」素材であり、周囲の環境や日々の使用によって変化します。年月を経るにつれて、革は変化し、自然な風合いが生まれます。この変化は、以下の要因によって引き起こされます:

  • 日光:革の特定の部分を照らし、温めることで、日光が最も当たる部分に濃い色合いを生み出します。

  • 摩擦:刺激を受けた部分は色づき、滑らかになり、ツヤが増します。

  • ほこり、油っぽい手、汚れなど:これらもまた、革の色合いを徐々に変化させ、その経年変化の一因となります。

数年前に私が作ったブレスレットの例です。植物タンニン鞣しの革を使用しており、美しい自然な風合いが生まれています。

 

私の手作りのパティーナ技法

葉や木、革、石など、自然の経年変化を参考にし、私はアトリエで独自のハンドメイドの経年加工技術を開発しました。

それは、色調が均一で淡い色の未加工の革を、豊かなニュアンスと深みのある一枚へと仕上げる工程です。 

革に染料を薄く重ねていくことで、工業的な染色では実現できない色合いを生み出すことができます。

 

いくつかの段階を経て行われる入念な作業:


1. 革の下準備

染色を施す前に、まず革を徹底的に洗浄します。この作業により、繊維の目を開き、不純物を取り除くことができます。油分の多い革の場合、専用の製品を使用して余分な油分を取り除きます。これにより、染料が「滑って」しまうのを防ぎ、均一な染色を実現します。


2. 機材を選ぶ

それぞれの色合いは、ひとつの体験です。私は希望する色調に合った染料を選び、時には理想の色を実現するために独自の配合を考案することもあります。

そのために、私は以下を使用しています:

  • 革を軽く叩いてグラデーションを作るための綿の布、

  • 細い筆で細部や仕上げを仕上げるための、

  • 均一な色合いを実現するためのエアブラシ、

  • 質感の表現のために、さまざまなサイズのスポンジを

  • 革用に特別に開発された染料と、染料が乾いた後に色を定着させるために塗るニスです。


3. 染料を塗布する

風合いは、幾重にも重ねていくことで生まれます。染め、乾かし、そしてまた染め直す。その工程を繰り返すたびに、色の深みが増し、美しい色合いが生まれます。

染め重ねられた財布のポケット…


4. 色を定着させ、発色させる

染色が終わり、完全に乾いたら、余分な染料を取り除くために表面を丁寧に拭き取ります。その後、色を定着させるための適切なニスを塗ります。


5. 栄養を与え、輝きを引き出す

最後に、革に栄養を与えるバームをたっぷりと塗り込み、柔軟さと活力を取り戻します。乾いた後、柔らかいブラシで表面を力強く磨くと、革が輝きを取り戻し、経年変化による美しい風合いが際立ちます。

 

一点ものの個性

一つとして同じ風合いのものはなく、どの作品もあなただけの唯一無二の一点物となります。

 
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革はどのように選んでいるのでしょうか?